2017年07月02日

平成29年度 第1回埼玉県リハビリ・介護ロボット研究会

6月27日、埼玉県と公益財団法人 埼玉県産業振興公社の主催による
「平成29年度第1回埼玉県リハビリ・介護ロボット研究会」が開催されました。

産経新聞(6月28日付)および日本経済新聞(7月19日付)に記事が掲載されています。


今回、特養 悠う湯ホームでは先般導入したHALの活用状況の報告をさせていただきました。
今年2月の稼働開始からまだ半年も経っていませんが、当初設定した目標と現時点での問題点、その対応策などについてお話しさせていただきました。

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現在の問題として、HALの活用場面がなかなか拡大できていない点があり、内部に「HAL普及委員会」を設置するなどの対応を始めたところです。

同時に、研究会の今年度の活動のひとつである「施設への個別コンサル&フォロー」
(県内2施設を対象に、介護ロボット活用の体制作りを支援育成していく)
事業の対象施設として選ばれたため、そのご指導もいただきながらHALをフル活用していく方法を身につけ、さらには業務全般の最適化への取り組みに応用していきたいと考えています。

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悠う湯ホームでコンサル&フォローの指導を受けているところです。

これらの活動については随時ご報告していく予定ですが、
今後、悠う湯ホームが他施設の模範となり、介護ロボット活用ノウハウなどを広く伝えていける施設になるよう、しっかりと取り組んでいく所存です。


今回の発表に際しては、関係者の皆様にたくさんのお力添えをいただきました。
この場をお借りしてあらためて感謝を申し上げます。

タグ:HAL
posted by みなの福祉会 at 18:00| 介護ロボット

2017年03月11日

セラピーロボット「パロ」、その他

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株式会社矢尾百貨店様 のご厚意でお借りすることができました
セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」です。

「パロ」は、セラピー効果を得られるロボットとして、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)で1993年から研究開発が始まりました。
2005年の発売開始以来、主に病院や介護施設など本物の動物を飼うことが難しい場所で活用され、これまでに3,500台以上の販売実績があるそうです。

アニマルセラピーによる精神的な安らぎや生活意欲の向上などをもたらす効果のほか、
認知症症状の進行予防、失語症の改善などの効果も認められているそうです。


今回はそんな「パロ」を、
悠う湯ホームの皆さんに体験していただきました。

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すぐに可愛いと反応する方、なんとなく遠巻きに見守る方
半々といった感じです

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抱っこしていただくと、意外な重さ(約3kg)に驚かれますが
それが独特の存在感や本物感につながっている気がします

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職員にもなかなか好評のようです

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実際にしばらく触れていると、細かな動作が意外と複雑で
本当に生きているかのように感じられてきます


これは導入できたら(個人的にも)嬉しい…
というのが率直な感想でした。
ただしお値段は1体約40万円とのことですあせあせ(飛び散る汗)



今回は「パロ」の他にも、子ども形のロボット「夢の子ユメル」(向かって右)や
声の出るネコやハムスター(向かって左)もお借りしました。
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「夢の子ユメル」を入居者の皆さんにご覧いただいた様子です。

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おしゃべりしたり歌を歌ったりしてくれます。
「お前は茶色い髪だが外国の子かい?」と声をかける方も

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なじみ深い形のせいか、抱くときの違和感は少ないようです。
ときどきまたたきするしぐさがとても喜ばれます


こちらも皆さんの反応は上々でした。
施設での今後のケアのあり方に、大いに参考にさせていただきたいと思います。

また、矢尾百貨店様には、このような機会を提供していただきましたことを
あらためて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

posted by みなの福祉会 at 17:30| 介護ロボット

2017年03月02日

介護ロボット「HAL」を導入しました

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このたび、当会では厚生労働省「介護ロボット等導入支援特別事業(平成27年度補正予算)」により
「ロボットスーツHAL®介護支援用(腰タイプ)」
2台を導入いたしました。
平成29年2月から、悠う湯ホームの介護職員が装着し本稼働に入っております。

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「HAL介護支援用」は介護職員が装着するもので、介護時の腰部にかかる負担を減らすために開発されたロボットです。
ロボットスーツというと人間の力をパワーアップさせるものを想像しますが、実際には「動力付き腰痛防止ベルト」と考えるとイメージしやすいかと思います。

移乗介助はもちろんのこと、特におむつ交換や入浴介助など、腰部への負担が大きく、かつ長時間にわたって続く作業の際に威力を発揮します。

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現在は、開発製造元のCYBERDYNE(株)による管理者講習を受けた職員2名が中心となって使用しております。
いきなり装着してすぐに使いこなせる機器ではなく、ある程度の練習・慣れが必要なため、これから徐々に他の職員の使用機会を増やしていき、さらに有効活用を図っていく計画です。

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労働人口が減少する中で、介護業界もまた人材不足に悩んでおります。

当会では、HALを始めとする介護ロボットや、ICT(情報通信技術)による諸業務の省力化・合理化に取り組み、少ない負担で末永く働くことができる職場、そして介護に携わる職員がもっとも望んでいる職務である「ご利用者様に喜んでいただくこと」に注力できる職場を実現していきたいと考えています。

そうした努力の積み重ねがやがて実り、介護という仕事が就職・転職の際に魅力ある選択肢のひとつとなっている未来を今、この「HAL」に見いだしています。

タグ:HAL
posted by みなの福祉会 at 11:30| 介護ロボット

2015年10月24日

第1回介護・リハビリロボットに関する意見交換会

9月29日、北与野にある新都心ビジネス交流プラザにて行われた
第1回介護・リハビリロボットに関する意見交換会
に参加させていただきました。


講演では、2025年には団塊の世代が75歳を超え要介護者が一気に増えること、
このため福祉・医療分野のロボット開発・普及促進に国をあげて取り組んでいることや、
ロボット使用によるリスクに対応した保険も開発されていること等が紹介されました。


続いて、現在実用化されているロボットの紹介と装着体験会が行われました。

・自立動作支援ロボットスーツ「HAL」(ダイワハウス工業(株)様)
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説明の方が腰に着けている物です。
モーターによる補助で、介護士の腰にかかる負担を軽くすることができます。

・Honda歩行アシスト(本田技研工業(株)様)
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疾病のある方の歩行訓練を補助する機器です。
本体のほかにセンサー等を貼り付けることなく、簡単に装着することができます。

・腰補助用マッスルスーツ((株)イノフィス様)
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背中部分にある人工筋肉に圧縮空気を送ることで作動し、腰部の動きを補助します。
構造がシンプルなのが特徴です。

・シルエット見守りセンサ(キング通信工業(株)様)
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プライバシーに配慮してシルエットに加工された画像で、ご利用者を見守ることができます。
画面上で設定した枠をはみ出ると音でお知らせします。

・コミュニケーションロボット「PALRO」(富士ソフト(株)様)
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介護予防のためのレクリエーションが得意なロボットです。
会場では、カラオケのレパートリーから「北酒場」等を歌ってくれていました。

・業務用清掃ロボット「エフロボクリーン」(フィグラ(株)様)
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清掃する区画を記憶し、自動的に掃除をしてくれます。
各種センサーにより障害物や人等を認識し、安全に清掃作業を行うことができます。


最後の座談会では、当会悠う湯ホーム施設長もゲストスピーカーとして参加させていただきました。
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話し合いで出された意見は
「ご利用者でロボットに頼りたい人はいない(皆自立したい)」
「今働いている人々をできるだけ楽にして、離さないような環境づくりが必要」
「介護職員やご利用者の体に装着するだけでない考え方、バックヤード作業への活用も考えていく方がいい」
「少子高齢化は急流のように来ている。ケータイのようにロボットにも慣れていくべき」
「腰痛を防ぐ機器等はすでにあるので、完璧になるのを待たずどんどん使ってバージョンアップさせていくことが必要ではないか」
等々、非常に様々な切り口があり、ロボットに対しての開発する側と利用する側、また介護される側でのそれぞれ異なる見方もよく分かり、大変有意義な会となりました。

関係者の皆様に、今回のような機会を設けていただいたことに多大なる感謝を申し上げます。

タグ:HAL
posted by みなの福祉会 at 15:00| 介護ロボット

2015年05月17日

福祉ロボット体験会

埼玉県が運営している「埼玉ロボットニーズ研究会」にて、5月12日(火)に
福祉ロボット体験会が開催されました。

高齢者の自立支援や介護者の負担軽減に役立つものとして、
介護ロボットへの期待は非常に大きなものがあります。
身近な所への普及にはもう少し時間がかかりそうですが、すでに実用化され
医療・介護施設等への導入が始まっているロボットもあるようです。
今回は、そのようなロボットを見てきました。


こちらは知名度が大変高い、サイバーダイン社の「HAL」です。


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写真は医療用モデルで、リハビリに使用されるものです。
会場では腕に取り付けたセンサーで、筋肉を動かそうとする信号をとらえ
実際に腕が動かせなくても、意志の通りにHALが動くという実演が行われました。
同時にリハビリ事例の動画も紹介されましたが、半身麻痺の方が全く動かせなかった
右足をHAL装着によって筋肉の動かし方を体感し、最終的にHALなしでも
足を動かせるようになったそうです。

最近、介護者向けのHALも開発され、介護時の筋力アシスト(腰痛予防)用として
介護施設等への導入が始まっているそうです。



こちらも非常に有名な、セラピー用アザラシ型ロボットの「パロ」です。

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口にくわえているおしゃぶりは充電用コネクタになっています。

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なでたり名前を呼んだりすることに反応し、扱い方によって形成される性格が
変わってくるそうです。
単に愛玩用ロボットとしてだけでなく、セラピストと認知症の方の間を取り持つ
ツールとして使い、話をしやすくする環境を作ったり症状を緩和する効果がある
とのことでした。
また、導入した施設では職員の癒やしやストレス低減にも役立っており、離職率が
大幅に下がった所もあったそうです。



こちらは、前の2つに比べると新顔の部類になるコミュニケーションロボット
「パルロ」です。

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人が近づいたのを認識すると元気よく話しかけ、相手との会話を始めるという
積極的で人間らしいコミュニケーションを重視したロボットです。
季節やニュースなど話題が豊富で、会話をする中で相手の顔や声を覚えていく
こともできるそうです。
また、体操をしたり、クイズやゲームなどのレクリエーションも行うことが
できるので、デイサービスセンター等で介護予防に利用されているとのことです。



少子高齢化が進む中、介護ロボットの利用は確実に拡がると考えられますが、
現在はまだコスト的に導入が難しい等の問題が残っています。
しかし、やがて来る時代に備えて介護ロボットの動向を見守っていきたいと
思っています。

タグ:HAL
posted by みなの福祉会 at 17:00| 介護ロボット